スリランカへ行かれたMas様から、素敵な旅日記をお寄せいただきました。
今回は、5日目早朝、シギリヤロック登頂から下山までの様子です。
【旅の行程】
1日目:午前成田発→夕方コロンボ着→キャンディへ <キャンディ泊>
2日目:キャンディ→ヌワラエリヤへ <ヌワラエリヤ泊>
3日目:ヌワラエリヤ→ダンブッラへ <ダンブッラ泊>
4日目:ヴィレッジツアー→ミンネリヤ国立公園 <ダンブッラ泊>
5日目:シギリヤロック→ベルワラへ <ベルワラ泊>
6~11日目:アーユルヴェーダ・プログラム <ベルワラ泊>
12日目:ベルワラ→コロンボ→夜の便で成田へ <機内泊>
13日目:朝成田着
ご旅行時期:2024年6月(13日間)/ スリランカ航空利用 / ご参加形態:一人旅
<5日目>
早朝 「シギリヤロック登頂」
朝 ホテルにて朝食
午前 専用車にてベルワラへ、途中レストランにて昼食
夕方 ベルワラ到着、ホテルにて夕食
《ヘリタンス・アーユルヴェーダ泊》
*食事=朝:〇 / 昼:〇 / 夕:〇
◎シギリヤロックへ出発 05:00
日の出前にホテルを出発。約40分でゲートに到着。早朝なので空気もさわやか、お天気も最高!
- 分かりやすいサインボード
- 周辺マップ
Sri Lanka旅行を決めた時、Ayurveda目的だったので観光にはあまり興味がなかったが、唯一、シーギリヤロックだけは行きたい!と思った場所。事前に旅本をチェックすると、岩に張り付いた階段を1200段上る…とあり、ビビる(高所恐怖症)。階段は2000段でも体力的に全く平気だが、岩に張り付いた階段を上る?…登り切れるか不安。ま、行ってみて怖ければ登らなければよい…と思っていた。
事前にスジットさんにリサーチした時、「18年間ガイドをしているが、途中から引き返した人、登れなかった人はいない。82才の方もクリアしたよ」と言われ、どんなに怖くても登りきる!と心に決めていた。なので、シーギリヤロックを目の前にした時、怖くても登頂クリアするぞ~!と自分を鼓舞した。
- シギリヤレディの説明書き
- チケット売り場
◎登頂スタート 06:00
朝6時いよいよスタート。シーギリヤロックの麓の庭園も整備されていて美しいが、岩に続くまっすぐな道は、歩いていても楽しい。前を見るとシーギリヤロックがだんだん大きくなって、急な階段である事が想像でき再びビビる。ここでも野生のワンちゃんが何匹もくつろいでいるので癒される。
- ワンちゃんに懐かれるミキさん
- いよいよ近づいてきた
- 急な階段が続く
- なかなかの難所!?
巨大なライオンの爪があるライオンテラスで一旦休憩。ここから見上げるシーギリヤロックも迫力十分。写真を撮って楽しい気分になったものの…ここからの階段は足元からジャングルが丸見えで、景色が目に入ると吸い込まれてしまいそうな迫力があり、私には本当に本当に本当に怖い体験だった。
- スジットさん&タランガさんと
- 道のりは長い…
上る人も下る人も途切れることなくいるので、人のスピードに合わせて登る必要がある。ときには降りる人の為に手すりにつかまって階段を譲らなくてはいけない。階段の踊り場で立ち止まり眼下に広がるジャングルを見回し景色を堪能する人もいて、その場合こちらは階段途中で停止…。この停止状態が最も怖く手すりをつかんで体を丸めて硬く目を閉じ心の中で「早く前に進んでくれ~~~!」と叫んでいた。停止するたび、私は体を丸めて固まるので、恐怖のあまり動けなくなっていると勘違いされたほど。怖くて他の人のように顔をあげて景色を堪能するなど、私にはあり得ない。
7月1日午前6時54分めでたく登頂♪ 宮殿エリアにある最後の階段3段を上ってポーズ♪ 還暦を過ぎた女子は半べそかきながらなんとか登頂できた。
頂上から見る景色は壮大で、階段途中で景色を見られなかったぶん腰をすえてじっくりと堪能。眼下にシーギリヤロックにつながる道がまるでそこに地図を広げたかのようにくっきり見える。1500年前カーシャパ王もこの景色を見たのかな。少なくとも高所恐怖症ではなかったであろう。眼下に広がるジャングルや貯水池、遠くに見える山々も美しい。登頂で苦労したご褒美には十分♪ 頑張って良かった。
- 眼下に広がる絶景
- いにしえに思いを馳せる
- ミキさんとタランガさん
- 頂上に残る遺跡
◎下山へ 07:15
楽しい時間も約20分で終わり。恐怖の下山。上ってきた階段を下りるにあたり、私の前方をタランガさん、後方をスジットさんが挟んでアシストしてくれた。この二人のフォローとかけ声がなければ私は途中で息絶えていたかもしれないと言えるほど、ありがたい仏様のような存在だった。
手袋をはめ、階段の手すり両手で握りしめ、ほぼ目を閉じて這うように下山。日焼け止め対策用に購入した5本指手袋がまさかこのような形で役立つとは思わなかった。
- 前方を行くタランガさん
- 足がすくむような高さ
途中の見学ポイント「ミラーウォール」でスジットさんの説明を受けるがほぼ記憶にない。高さ3メートルの壁に囲まれて壮大な景色を遮っていて少し安心したのもつかの間…次は断崖絶壁にへばりついている螺旋階段…を上る!?。聞いてないよ~~!泣。出発前にブリュクシーのHK社長から説明があったらしいが…怖すぎてこの場では記憶が飛んでいたようだ。螺旋階段の上には世界遺産「シーギリヤレディ」のフレスコ画があるらしい。ここまで来て見ずに帰るのは悔しい…意を決してトライ。タランガさんがゆっくり一歩ずつ上がっていくが私にはこのゆっくりスピードの方が怖いので「早く行け~!」とお尻をたたき駆け上がった。上りきったところで両膝が震えていてしゃがみ込み、目の前のシーギリヤレディ様を拝み見て見学終了。写真NG。旅友ミキちゃんは奥のフレスコ画もたっぷり堪能。
螺旋階段もほぼ目を閉じた状態で螺旋階段の支柱を握りしめ素早く降り、階段もクリアしBoulder Arch No.2に到着。下山した~!万歳。このアーチの前で休憩。シーギリヤロックを見上げ階段の位置を再確認して怖さが蘇ったけれど、本当に頑張ったなぁと謎の満足感に浸りながら談笑。朝食抜きだった事もありここで4人で食べた「柿の種」は格別だった♪
7:54下山。2時間の天国&地獄旅完了!
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